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DIARY津ドラ活動記

2022.1.17

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社員研修会

R4.1.17 狭路指導について

クランクコースの通過において、教習生が失敗する確率が高い場所を指導員に聞いたところ、『第一直角(入口を左折で侵入した後、すぐの右直角)が一番多い』という結果であった。その内容は、『大回りして曲がり切れなくなる』『小回りをしすぎて脱輪してしまう』の2点である。

この原因はさまざまで

①速度が速い

②ハンドルを回す時期が早い、遅い

③目線が近い

④微速調節がうまくいかない(MT車は断続クラッチ、AT車はブレーキ調節)

⑤適切な通行位置(ラインどり)

などがある。

改善する方法は、基本的な指導以外にも指導員によって工夫した指導方法があり、それらを効率よく伝えることが重要であるが、それ以前の問題として強く感じてしまうのは、クランクコース進入前の車の位置づけの悪さである。『出来る限り左寄り』というのが正しい回答であるが、その解釈は指導員によって違い、また、こだわりもあまり感じることができない。

交差点左折時は、いうまでもなく、出来る限り左に寄せなければならない。しかし、あえて『出来る限り』という文言がつくのは、寄せすぎた結果、左折することが困難になるのはおかしいためであり、あくまで巻き込み防止のためである。故に、『左へ寄れば寄るほど良い』という考えではない。

検定では左折時に離れたまま左折する教習生が多いため、教習の強化ポイントになったこと自体は妥当であるが、だからと言ってクランクへ進入する前に左に寄せすぎるのは、疑問を感じる。

特に当校のクランクコースは

❶3番クランク入口の縁石が、5番に比べ左に入り込んでいる

❷進入後、第一直角までの直線距離が規定の距離そのもので、余裕がない

❸進入後、第一直角までが坂道(登り勾配)になっている

などの特性がある。3番クランクにおいては、❶の認知不足から左に寄りすぎて進入しづらくするばかりか、第一直角までの直線距離をも短くしてしまう。教習生には困難である。

教習生の多くはコース特性の説明を受けたとしても左に寄せることが多い。その原因は目線にある。どうしてもクランク入口だけを遠い場所から見すぎてしまい、結果吸い寄せられるように左に寄っていくものである。

今回の研修では、主に『目線』、『微速調節』、『走行軌跡』についての指導法を議論したが、前提として『進入前の正しい位置』の認識、考え方を統一するべきである。

『目線』、『速度調節』、『走行軌跡』については、大変重要なポイントであることは間違いないが、順位的には『進入前の正しい位置』のあとの話である。もっと言えばその位置に誘導するための『目線』であり、進入後のコース形状を考えた『速度調節』や、『走行軌跡』である。

以前の指導統一では、進入前の位置は、1.3m(道路の真ん中)まで離れても良かった。

コース特性及び教習生の技量から見ても妥当であり、むしろそこまで離れさせる指導が必要である。

クランクコースの通過方法を上達させるためには、この考え方を統一することが最重要課題である。

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