津ドラ・ストーリー
津ドラではこんな物語が生まれています
「あきらめない」を教えてくれた人
何年前か忘れましたが、50歳の女性が普通二輪の教習に来られました。初めての教習、技能1回目を担当しました。
女性の年齢・体型・力を考えると、二輪免許の取得が難しいと感じ、1回目の教習が終わった際、わたしは苦心しながら「お金・時間がかかります。普通免許取得を考えてはいかがですか」とお伝えしました。
すると女性は「わたしの夢なんです。どうしてもバイクに乗りたい。お金・時間は覚悟しています。」と言われました。いらんことを言ってしまった。
なぜ「がんばりましょう。サポートします。」と言えなかったのかと反省ました。
教習は、一本橋が通過できず、時間がかかりました。
クランクが通過できず、時間がかかりました。
最短時間数の2倍ほどかかって、検定を迎えました。
残念ながら、1回目は不合格でした。
「落ちました。」と笑顔でした。「1回で合格するなんて思っていないです。」と言われました。
二回目の検定。合格しました。
「先生、合格したよ。ありがとう。」笑っているのか、泣いているのか、わからない表情で握手をしました。わたしも涙が出てきました。
「安全運転でバイクを楽しんでください。」とお伝えしました。わたしは彼女から「あきらめない」を学びました。