前回に引き続き不適正事案の防止策についての研修会を開催した。
1 具体策に対する意見や問題点
・駐車場が狭い。
・灯火類の点検では文字通り、それのみの点検になってしまうことがある。
・号車の間違いは今も可能性がある。
・お客さまがマンネリ化してしまい、チェックが早い。
・駐車位置が先頭の場合、焦ってしまう。
・現状の方法で問題なく実施できている。
・技能教習においては原簿が手元にあった方がいい。
・仮免許の有無が確認しづらい。
・プレートの字が薄くなっている。
・万一に備え、白い(何も書いていない)プレートを各車両に入れておいてほしい。
駐車場が狭いから点検ができないのか?灯火類の点検のみになっても仕方がないのか?
これらを追求した場合、マンネリからくる気の緩みを感じざるを得ない。指導員の使命は安全な運転者の育成であり、その社会的責任は非常に重い。交通ルールやマナーの重要性を指導していく立場にありながら、自らルール違反やミスを犯してしまうのは言語道断である。指導員は、あらためて仕事に対する責任の重さを再認識し、背筋を正し取り組んでいかなければならない。
一方で『焦り』からくるミスについては、発生要因としてあり得るものの許されるものではない。重要なのは、人定確認などを含めた確認や点検にはある程度の時間がかかるのは当然だということである。堂々と適切な時間をかけ実施すること。
駐車場が狭くても十分点検は可能であるし、灯火類の点検時においてプレートの確認がおろそかになるのであれば少し工夫をすればいい。今後は灯火類の点検時に、指導員はプレートに直接触わることで確実なものとすること。
仮免許証の有無については、原簿裏面の貼付した紙を担当指導員が少し折り曲げることで対応する。
字が薄くなったものと、白いプレートについては確認し車両課で対応する。
2 修理時の対応について
⑴ 普通車の場合
今後は必ずキャリアカーを用いる。
⑵ 他車種の場合
① 故障発生時に車両課長へ報告。
② 車両課は該当車両のキーにキーホルダーを付ける。
③ 修理業者様にキーと白いプレートをお渡しする。仮免プレートは助手席に置く。
④ 納車時に業者からフロントスタッフがキーを受け取り、業者と当社スタッフが車両に移動し目視によりプレートを確認する。
⑤ チェック表に必要事項を記入し、押印する。
⑥ キーはキーホルダーを付けたままの状態で車両課長に返却する。
3 その他注意事項
・特例教習について
特例教習を受け、証明があれば19歳から中型、大型免許も取得可能となる。すでに三重県南部自動車学校では実施しており、四日市自動車学校も実施予定。経験課程、年齢課程、経験及び年齢課程があるので、注意が必要である。
・教習生の同性同名
過去に同姓同名の教習生を誤って教習を実施したことがあり、教習生番号も確認するように。
・教習の条件確認とともに仮免許証の裏面の確認(眼鏡等)も必ず実施すること。
・仮免許の発行日及び有効期間も確認すること。
・うっかり失効の場合、原簿の記載では経験年数が不足していることがあるが副管理者が
原簿の表面に経歴証明で確認済みとの記載があれば確認済みで問題がない。逆に言えば記載がなければ教習を進めてはならないのでしっかり確認すること。